Orangerieについて

伸びやかな大正スピリットを今に

熊本城から南へ1キロ、唐人町にピーエスオランジュリはあります。大正中期、卸問屋街として賑った当時の唐人町で第一銀行 熊本支店(後のピーエスオランジュリ)の近代的な外観は、ひときわ目をひいていました。しかし1997年4月、地域のランドマークであり後に有形文化財に登録されたこの建物も、取り壊しの危機に。1997年末にピーエスによる建物の活用が決まるまで、保存を願う市民の署名は実に3万人分にものぼっていました。

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モンスーンアジアに快適をつくる

オランジュリのリノベートにあたり、重要な軸となったテーマは、
「南の気候における室内気候の探求と実践」。
日本のみならず、アジアの国々の大部分が、“モンスーンアジア気候”と呼ばれる地域に属しています。
「南の室内気候」の研究は、人間にとって快適な涼しさを考えるという意義はもちろんのこと、人間の健康やエネルギー、建築様式に及ぼす影響も大きく、今後ますます重要になってくるものと思われます。

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建物と気候の特性を探る

ピーエスオランジュリのリノベート計画は、ます建物がもつ特性や周囲環境との関わりを掴むことから始まりました。1年を通して行った建物内外の環境調査に、人間の体感結果を加えていきます。大学の協力を得て、環境だけでなく構造や歴史、意匠の視点からの共同研究もなされました。
また定期的に各界の専門家を招いた小さな研究会が開催され、ここで集められた様々なアイデアも、改修計画のエッセンスとなっていきました。

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機能がデザインになる

ピーエスオランジュリでは「開放」と「遮光」に徹しながらも、現代に合った涼しさのひとつのモデルをつくりあげたいと考えました。
例えば、日差しが強く交通量の多い道路に面した南側の窓は、シングルの光反射ガラスが用いられたフィックス窓を採用。北側の坪井川から引き込まれた新鮮な空気は、地下と1階フロアをつなぐ大階段を通り、トップライトからゆっくり外へ。トップライトの上に設置された太陽光発電パネルは、日射をさえぎるとともに発電しています。

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滞在するオフィス B-ラウンジ

B-ラウンジは、ピーエスオランジュリに併設された、創造活動を行なうビジネスマンや研究者、クリエーターのための滞在型オフィスです。
24時間を通して、思索やミーティングを行い、食事や遊びの中の一瞬のひらめきを価値に変える空間には、どのような室内気候が求められるのでしょうか。
B-ラウンジは新しい仕事のスタイルと、これを支える「創造空間のための室内気候」を追求しています。

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Orangerie(熊本)
〒860-0028 熊本県熊本市中央区中唐人町1 TEL:096-356-2201 【地図PDF
2003年 BELCA賞(ベストリフォーム部門)、環境設備デザイン賞優秀賞(建築設備デザイン部門)、日本建築学会九州支部業績賞受賞